大分県ではテレビCMやメディア出演多数で知名度ナンバーワンじゃないかと噂されるよっしぃキヨマツこと、清松社長の会社「清松総合鐵工株式会社」の朝礼に参加してきました。今回は2回目の参加なんですが、実は、この清松総合鐵工の朝礼、、、毎月月初め(各月1日、1日が土日祝日に当たる場合は翌平日)に行われて、一般公開していますので、どなたでも自由に参加できるんです。
この”一般公開している月初の朝礼”は巷ではとても有名で大分県内のみならず、県外からも視察者が来るほどで、毎回何十名もゲストとして一般見学者が参加しているそうです。当日も過去最高の約60名弱の方が参加したそうです。
さらに、朝礼終了後には、集まった方々の名刺交換が自然発生して朝から異業種交流会になる!そんなとても特殊で一言では言い表しきれない朝礼です。
もちろん、コロナ禍ですので、参加者は名簿に記名し、消毒とマスクでコロナウイルス感染症の感染拡大防止対策を施したうえで、本社ビルの屋上、風通しの良い環境で開催されていました。
では、実際にどのようなことが行われているのか、なぜ、多くの一般参加者が集まるのか、当日の様子を時系列でお伝えしますので、参考にしていただければ幸いです!
清松社長ってどんなひと?
清松 芳夫(きよまつ よしお)
清松総合鐵工株式会社
代表取締役社長
1961年8月10日生まれ|大分県宇佐市出身
- 1984年3月 大分大学建設学科卒
- 1986年3月 大分大学大学院卒
- 1986年4月 三井造船(株)入社
- 1992年7月 清松総合鐵工(株)入社
- 2013年2月 同社代表取締役就任
よっしぃキヨマツ(メディア出演時のお名前)
テレビCMのほか、地元のバラエティー番組ではゲストとして出演多数、また、地元のFM局で冠番組『よっしぃキヨマツの「あなたの未来」』を持っていて、さまざまなメディアで露出しています!
エフエム大分 / 毎週日曜日 18:00〜18:30
大分県で一番有名な社長?として、バイタリティ溢れる活動が注目されている清松芳夫(よっしぃキヨマツ)。話題となっている「ちょっとダケいい話」は、業界の内外を問わず注目となっています!!アシスタントは松本久美子さんです。
清松総合鐵工株式会社
〒879-0304
大分県宇佐市大字尾永井470番地の1
(ホームページより抜粋)
弊社は昭和42年3月に現住所において設立開業以来、半世紀に渡り、一貫して鋼構造物の設計・製作・組立を主たる業務として鉄骨総合工事業に携わって参りました。その間に培った信用と実績を基盤とし、平成3年の本社工場の建設を契機として、CAD/CAM SYSTEM や溶接ロボットを初めとした鉄骨製作の機械化・システム化を積極的に展開することによって、安心して委ねて頂けるファブリケーターとして更なる飛躍のために努力しております。
平成29年3月には、皆様のお陰をもちまして、創立50周年の節目を迎えることができ、記念事業として取り組んで参りました新社屋および一次加工ライン工場も完成し、次の半世紀に向けての第一歩を踏み出すことができました。
これを機に、皆様に頂いた実績を形にして、『信頼のファブ』として更に精進する所存です。
7時30分〜屋上フロアに到着
2021年8月2日(月)朝7時30分、連日、気温が30℃を超える真夏日が続いていたので屋外での朝礼に暑さを覚悟してましたが、前日の雨の余韻が残り天気は曇り空、ときどきうっすらと晴れ間が見え隠れして風が心地良い!なんとも過ごしやすい気候に恵まれました。
社屋2階の入り口で記名して、そこから階段を上り3階の屋根付き屋上フロアへ。
実はこの場所、あとから調べてわかったことですが、津波時における一次避難所として宇佐市と協定を締結している場所で、地域貢献への意識の高さと社長の心意気を感じました。
7時40分〜ハイタッチでお出迎え
屋根付きの屋上フロアに着くと、清松社長がハイテンションでハイタッチでお出迎え!早起きして眠気混じりのところでハイタッチ!朝から元気をいただきました〜!
フロアにはすでに何人か到着していました。用意されたベンチにソーシャルディスタンスで座り、あとからあとから続々と集まる参加者を眺めていると、、、えんじ色のつなぎを来た社員さんに混じり、スーツの方、作業服の方、フォーマルウエアの女性、中には中学生の姿も。
清松社長の解説「ハイタッチについて」
社長より後日解説いただきました!ハイタッチは一番ハードルの低いスキンシップとのこと。その真意は・・・
ハグなんてデキナイし、握手もちょっと抵抗を感じるのが日本人ですが、ハイタッチならば大丈夫なのではないでしょうか!?
何故ならハイタッチは一番ハードルが低いスキンシップだからです。
でも人間関係はスキンシップにより深まり、そして強くなっていくものだと思っています。
スキンシップを大切にすることで人と人とのつながりを大切にしたいという想いでハイタッチを毎日やっているそうです。
7時55分〜朝礼開始
司会役の社員さんの「朝礼始めます!」の号令から、朝7時55分、朝礼開始です。まずは、点呼。司会の方が社員さんひとりひとりのお名前を呼び「おはようございます!」に「おはようございます!」と答える社員さん。
線路沿いという環境で、ときおり通過する電車のノイズで声がかき消されるなんてことも何のその。中にはイントネーションがちょっと違う外国人だろう社員さんの声もチラホラ。
7時58分〜「ヒヤリハッと」と「ええじゃないか運動」
次に、司会の方の呼びかけで、社員さんが一斉に挙手、順番に先週のヒヤリとしたこと、ハッとしたことをつぎつぎに発言始めます。
- 「近所のおばあちゃんと遭遇したとき感じたこと・・・」
- 「間違って図面を消した。バックアップしてたから良かったけど・・・」
- 「作業中、自分の不注意で指を怪我した・・・」
- 「現場でつい手袋をしないで作業したら、叱られた。安全をあらためて意識した・・・」
- 「重い板をクレーン作業、グラついた確認不足だった・・・」
- 「重量物を持って移動してたら転倒して、その後の作業を他の人にしてもらった・・・」
などなど・・・
普通の感覚だとチョットしたことだし、報告しなくても良いよね。。。と考え、秘匿・隠蔽してしまいそうな小さな出来事も、この朝礼では「ええじゃないか」の掛け声をもらうべく、みんなが積極的にネガティブポイントを発言します。
清松社長の解説「ええじゃないか運動の目的」
これも社長からのちほど解説ありました。このええじゃないか運動の目的は、
『誰もが同じ過ちを犯さない』ということ
『同じ過ち』を繰り返さないために大切なのは、どんなに小さなミスや失敗でも社員全員で共有することです。
もし、ミスや失敗が責められる環境にあれば、誰もがそれを隠してしまい共有することはできません。ですから、朝礼で発表すれば社長を含めて誰からもお咎めを受けない環境作りが大切なのです。
なので、朝礼では発表した社員に対して「ありがとう」と受けるようにしているのです。そして『失敗を言ったら許される。』環境は『昨日の失敗を恐れない。』環境を作ります。
そんなマインドをみんなで共有することがこの運動の目的だそうです。
8時07分〜「イイネ!運動」
ええじゃないか運動に続き、次は、社員さんが他の社員さんの「良いね」と思ったことをこの場で発表する、その名も「イイネ!運動」。司会の方が呼びかけると、これまた次々と社員さんが挙手します。
10名以上の社員さんが他の社員さんの行動で気づいた点や些細な「良いね」と思ったことを次々と発表していきます。
それぞれの方の「良いね」発表が終わるたびに、その場の全員が親指立てたハンドサインとともに「イイネ!!」っと叫びます!常連だろう一般参加者も「イイネ!」するので、つられて新規の参加者もみんなで「イイネ!」します。
清松社長の解説「イイネ!運動について」
「イイネ!運動」とは、半ば強制的に相手の良いところをみんなの前で発表することです。
明日誰かのイイネを発表しなければならなくなれば、社員はまずその人の良いところを見つけなければなりません。
良いところを見つけるためには、その人のことを知らなければならなくなります。
つまり、それは、ちゃんと相手のことを観察すること。
ちゃんと相手を観た結果、もしその人のことが嫌いと思ったならば、イイネはひとつも見つかりません。
イイネを見つけるには、その相手のことを好きになることが必要、、、だから、毎朝、みんなでイイネを出し合っている社員同士はとっても仲が良いそうです。
何よりイイネって言われてイヤな気持になる人なんていませんから!
ちなみに、イイネ!運動ですが、ユニークなキャンペーン実施中で、従業員さんが1000回のイイネ!発信すると九州旅行をプレゼント。100万イイネ!を達成するとなんと宇宙に行けるそうです!!従業員のみなさん、イイネがんばってくださいね〜!!!
他にも「35億売ってハワイに行こう!」という魅力的なキャンペーンも実施して、なんと37億円の売り上げを達成したそうです!が、、、残念なことにコロナ禍のため、ハワイには行けていないそうです。
8時15分〜清松社長登壇
いよいよ社長登壇!まずは、3名の新入社員の方に制服を進呈。その次に誕生日を迎える社員さんをお祝い・・・。アットホームな感じでココロ温まります!
このとき余談で、会社の役職制度についてチョット触れていましたが、清松総合鉄工では、自分の役職は自分で決めることができるそうです。なので「自分は部長です!」と言ったら部長になれるそうで、この意図は「役職という立場」を意識してもらい理解することだそうです。かなり変わった人事制度ですね〜。
8時20分〜清松社長のお話
社長が「よっしぃキヨマツの『ちょっとダケいい話』の朝礼版!始めます。」と話し始めました。『ちょっとダケいい話』は、社長がパーソナリティーを務める冠番組『よっしぃキヨマツの「あなたの未来」』のコーナーの名前。今回のテーマは「オリンピックとコロナと同調圧力」というお話でした。ポイントは以下のような感じです。
オリンピックとエンパシー
- オリンピックの開会式、ドローンの地球、屋上からの花火、誰もが感動した
- あの裏側では、関係者が何万回もシミュレーションしたはず
- オリンピックにネガティブ発信する人もいるが、ボクは感動した。スポーツは特別だ。
- スポーツはシンパシーではなくエンパシー(感情移入とか、自分に置き換えて考えるとか、、、かなり深い意味があり、詳しくはググってください汗)
- 拳に力が入る。会ったこともない選手に熱くなれる。
世間の目と報道のあり方と失敗するということ
- 世間の目が怖いからマスクをするということ、中世の魔女狩りを連想する
- 森喜朗氏の失言部分のみ切り取って報道すること
- 五輪関係で佐々木宏氏の失言や小山田圭吾氏の高校生時代のことを蒸し返す報道
- 高校時代の悪いことなんて誰もがなにか思い当たるハズ
- 社員の過去を客から追求されたら、、、社員を守る!
- 失敗しないようにすることは、挑戦しないこと
- このままだと挑戦しない世の中になる
- だからええじゃないか運動をやってる
プレイヤーとコメンテーター
- ネット時代前は、王貞治とか長嶋茂雄とか、いわゆるプレイヤーが凄かった
- 今はコメンテイターの方がポイント高く評価される
- 素晴らしいプレイヤーの”アラ探し”する世界は悲しい
- 試合中はマスク無しだったのに、表彰台でマスクをしている
- 選手は顔を見て表彰されたいハズなのに、表彰台の違和感
- 大阪から二泊三日でわざわざ来てる方もいるのに、みんなマスクで表情がわからない
- こんな世の中、早く終わって欲しい
8時46分〜朝礼終了からの・・・
社長のお話が終了し、朝礼も終了。社員のみなさんは仕事場に向かいます。一般参加者もこのタイミングで解散・・・という空気ではありますが、早速、アチコチで名刺交換が始まり、社長の廻りも人が集まっています。まさに異業種交流会。
ザワザワと時間が流れ、9時前頃、記念撮影の声がかかります。座っていたベンチをお立ち台にして即席の撮影スポット完成。参加者が集まって記念撮影でパシャリ!なお、撮影のときだけマスクを外しました。これですべてのプログラムが終了、全員解散です。
清松社長の解説「朝礼のあとは・・・」
公開朝礼の日、社長は午前中の予定を完全に空けているとのこと。
質問や意見がある人はこの時間を利用して訊いて欲しい。
「経営やマーケッティングのコンサル」や「自分のやっていることを知って欲しい」とか、朝礼のあとでなら親身になって相談に乗ります!
フツーならコンサルティング費を払わなきゃいけないところですよね。さすが太っ腹です!
まとめ
いかがでしたでしょう?会社としての行事、社員さんのためのさまざまな取り組み、そして、社長の今の想いがギュッと凝縮されたお話、それを参加者全員が共有する・・・そんな朝礼です。清々しくもパワフルな一日の始まりの出来事でした。
ちなみに3階の会場を出て1階に下る際にすれ違う社員さんはみなさんが「おはようございます!」と挨拶を投げかけてくれます。挨拶って大事!ってあらためて思える瞬間でした〜。
一般参加できる朝礼は、毎月1日(1日が土日祝日の場合は翌平日)開催です。社長や清松総合鐵工株式会社のSNSをフォローしていれば、毎回イベント情報が流れますので、是非フォローしてみて下さい。
アクセス方法は、工場近くの踏切を超えたところに駐車場がありますので、クルマで向かうのがベストですが、JR日豊本線「豊前善光寺駅」から徒歩5分ぐらいの場所ですので、大分駅から電車で行くこともできます。早朝の特急電車「ソニック」で向かうっていう方法もあります。
豊前善光寺駅に、特急電車「ソニック」は止まりませんのでご注意ください!
特急電車をご利用の場合、お隣の「柳ヶ浦駅」で乗り換えるか、もしくは、「中津駅」から戻って来ることになります。
参加料などありませんし、事前予約も不要です。気になる方は、ぜひ、一度、参加してみてはいかがでしょう。
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