大分の学生や学生団体を紹介する特集記事「Tsubomi(つぼみ)」第2弾
地域活性化団体R Rの山田が、前途有望で将来花開くだろう大分の学生や学生団体の活動を紹介する特集記事「Tsubomi(つぼみ)」、第2回目は、今や別府のアーカイブスの伝道師ともいえる逸材「円城寺健悠(えんじょうじ けんゆう)」さんに取材しました。
帽子がトレードマーク(!?)、個性的な容姿と冷静な分析力で、大分県内で急激に注目を集め、今やテレビ・新聞・雑誌にも露出するようになった彼の行動の根底には何があるのか?普段は明かさない、知られざる過去にも迫ってみました!
円城寺健悠(えんじょうじけんゆう)
2001年生まれ、佐賀県佐賀市出身、大分県別府市在住
別府大学 文学部 史学·文化財学科 在籍
別府大学 温泉愛好会 部長、別府大学 佐賀県人会 会長
Facebookはこちら
▼ONE BEPPU DREAM AWARD 2020 ファイナリスト
https://suits.media/obda2020/
▼鉄輪の記憶 写真展(主催)
https://kannawaonsen.com/archives/tourisms/12-「鉄輪の記憶」写真展
▼紡ぐ、鉄輪展(クリエイター参加)
https://www.instagram.com/tsumugu_kannawa/
円城寺健悠×歴史×アーカイブス
円城寺さんが「歴史」について意識したのは、円城寺さんの祖父の戦争体験を聞いた小学校3年生の時だったそうです。「負の歴史だからこそ残さなければならない。」と聞かされましたが、当時はこの言葉の意味をしっかりと理解することはできなかったそうです。
月日は流れ、高校2年の秋、毎日のように歴史の本を読みあさっていた円城寺さんは学術雑誌に掲載されていた「アーカイブス」という言葉に出会います。
「アーカイブス」の意味について調べてみると、広く言えば史料の保存、その時、これは祖父が言ってた言葉と繋がるかもしれない!それを契機に円城寺さんはアーカイブスのことを詳しく調べるようになったそうです。
アーカイブ (archive) とは、重要記録を保存・活用し、未来に伝達することをいう。日本では一般的に書庫や保存記録と訳されることが多いが、元来は公記録保管所、または公文書の保存所、履歴などを意味し、記録を保存しておく場所である。
出典:ウィキベディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/アーカイブ
別府大学に進学、別府をアーカイブスすることに目覚める
佐賀県出身の円城寺さんは、進学先として、同じ九州で(日本で唯一???)歴史のアーカイブスを学べる「別府大学 文学部 史学·文化財学科」に進学しました。(別府大学 > 文学部 > 史学·文化財学科 > 日本史・アーカイブズコース)
入学後、せっかく湯の町「別府」に来たのだから、、、と温泉愛好会にも入部。温泉活動で地元の方の話を聞いたり、観光協会の方と話すうちに別府のことが好きになり、いつの間にか「自分の手で別府のアーカイブスを実現したい!」と思うようになったそうです。
アーカイブス活動の現状
別府をアーカイブすると決めた円成寺さんは別府の方や郷土史研究家の方と繋がり、別府の昔の写真や古い絵葉書、書物、文献といった史料を集めるようになりました。
史料集めで心掛けていることとして、写真や絵葉書などを提供いただく相手には最大限の敬意を払っているそうです。円城寺さん曰く「地域の人々との繋がりあっての事業だからこそ、常にその姿勢は変わらない。」だそうです。
集めた史料で解読されていないものは自分で解読したり、解読済みのものは整理しまとめた上で複製を作成、データとして保存します。更に史料ひとつひとつを当時の状況や背景を調査し、キャプション(見出しや説明文)を作成します。
展示会を主催しました
集めた史料を地元の方に観ていただく目的で「鉄輪(かんなわ)の記憶」という写真展を2020年6月4日〜30日に主催しました。
この展覧会を通じて「懐かしい」「後世に歴史を残すことは大事だよね」「これがきっかけで歴史に興味を持てた」とお声がけいただいたことでアーカイブスのやりがいを実感したそうです。
事業の収益化と大きな野望
「歴史の可能性をもっと広げたい」これが円城寺さんの目標だそうです。いつでもどこにいても別府の歴史にアクセスできるWebサイトの制作やVRなどの最新技術とのコラボレーション、別府八湯のそれぞれの場所で展覧会開催など、やりたいことは山ほどあるそうです。
また、円城寺さん個人としては「現在の事業を収益化して起業したい。」と言います。行政と民間の間で地元に眠る史料の活用をプロデュースするような、言うならば「アーカイブスのコンサルタントの先駆者になりたい。」とのこと。更に「別府史料館を建ててアーカイブスといえば円城寺」というワードを定着させるという大きな野望もあります。そんな無理難題ともいえる野望を達成すべく、今日も円城寺さんは別府を歩き廻っています。
閲覧者へのメッセージ
2020年12月12日から2021年1月31日まで、別府大学の写真部と合同で「大別府“比”ストーリー」という写真展を開催します。
現在と昔の別府の写真を比較展示や、アーカイブスの相談や依頼も承ります。ちなみに、現在は、天ヶ瀬のアーカイブス依頼を受けております。加えて、別府の昔の写真や絵葉書などをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ、円城寺さんにご一報(Facebookはこちら)ください!!
RR山田のつぶやき
第2回目の記事でしたが、円城寺くんとは、実は、同じ学科で同じ団体に所属していることもあり、取材しやすかった、というのが正直な感想です。そしてやっぱり円城寺くんは面白い(笑)
彼から活動の進捗を聞いたりするのですが、アーカイブスに関して語り出すと、本当に楽しそうにしていて…なんだか微笑ましいです(笑)
また、RRの動画にも出演しており、「円城寺の湯まわり in Beppu」と題して、別府の温泉を紹介しています!!YouTubeに動画がありますので是非ご覧ください。チャンネル登録よろしくお願いいたします!
特集記事「Tsubomi(つぼみ)」は、第3弾の記事も準備中です。学生や学生団体を応援する意味でもこの記事をシェア・拡散していただけるとありがたいです。これからもよろしくお願いいたします!
地域活性化団体RRは大分県を魅力的な街にすることを目的に、学生が力で運営している任意団体です。別府大学、APU、大分大学の学生で組織され、主な事業は映像制作や事業者の運営支援、情報発信です。
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