国東半島の山岳仏教「六郷満山」の本山のひとつとして、また鬼が松明を手に駆ける火祭り「修正鬼会(しゅじょうおにえ)」の舞台として知られるのが、大分県国東市国東町成仏(じょうぶつ)にある龍頭山 成仏寺(じょうぶつじ/成佛寺)です。
成仏寺とは
成仏寺は天台宗の寺院で、山号を龍頭山(りゅうとうさん)といいます。寺伝によれば養老2年(718年)に仁聞菩薩によって開かれ、六郷満山の本山として栄えました。本尊は不動明王。境内の入口には江戸時代(天保年間・1831年銘)の石造仁王像が立ち、参拝者を迎えます。

国の重要無形民俗文化財「修正鬼会」
成仏寺の本堂は、火祭り「修正鬼会」の舞台となります。修正鬼会は旧暦正月に六郷満山の寺院で営まれてきた行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。成仏寺では、荒鬼(あらおに)・鎮鬼(しずめおに)・災払鬼(さいばらいおに)の鬼が松明を手に現れ、参拝者の肩を打って無病息災を授けたのち、地域の家々をめぐります。
かつて国東半島の各寺で行われた修正鬼会も、現在は成仏寺と岩戸寺(いずれも国東市)、そして天念寺(豊後高田市)の三寺のみに伝わります。成仏寺と岩戸寺は隔年で交互に営むため、見学を希望する場合は開催年・日程の確認が欠かせません。
国東半島・六郷満山のなかで
「成仏」という地名そのものが、この寺と六郷満山の信仰の深さを物語ります。鬼が人々を仏へと導く――そんな神仏習合の世界観を今に伝える成仏寺は、国東半島の文化を体感できる古刹です。
訪問前に確認したいこと
修正鬼会は特定の日にのみ営まれ、開催する年も隔年で変わります。見学を目的とする場合は、必ず事前に日程を確認しましょう。普段の参拝でも、静かに境内をめぐり、石造仁王像や本堂のたたずまいを楽しめます。
| 名称 | 龍頭山 成仏寺(じょうぶつじ/成佛寺) |
| 宗派 | 天台宗 |
| 本尊 | 不動明王 |
| 所在地 | 大分県国東市国東町成仏 |
| 見どころ | 石造仁王像(1831年銘)・修正鬼会(国指定重要無形民俗文化財) |
※掲載内容は調査時点の情報です。拝観・参拝の時間、御朱印、祭事や行事の日程などは変わる場合がありますので、お出かけ前に各施設や国東市観光協会などで最新情報をご確認ください。



