照恩寺|国東半島・国指定重要文化財の宝塔(国東塔)

数多く残る国東塔のなかでも、最も優れたものとして国の重要文化財に指定された宝塔がある――それが大分県国東市の照恩寺(しょうおんじ)です。茶壷のような美しい曲線を描く石塔は、国東半島の石造文化を象徴する存在です。

目次

照恩寺の宝塔とは

照恩寺の宝塔は、鎌倉時代後期の正和5年(1316年)に造立された国東塔(くにさきとう)で、安山岩製、高さは約2.5メートル。塔身は曲線の美しい茶壷型をしており、その均整のとれた姿は、国東半島に数多く残る国東塔のなかでも随一と評され、国の重要文化財に指定されています。

照恩寺の宝塔(国東塔)。茶壷型の塔身と二段の基壇をもつ国指定重要文化財
国の重要文化財に指定された照恩寺の宝塔

椿八幡社から伝わった歴史

この宝塔は、もともと近くの椿八幡社の境内にあった池の中島に建っていました。しかし明治のはじめ、全国で仏教を排斥する廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の動きが起こった際、仏教にゆかりのあるものとして池に倒されてしまいます。その後、明治22年に照恩寺が譲り受け、現在の位置に再建されました。境内の鐘楼脇にも国東塔があり、あわせて見ごたえがあります。

国東半島の石造文化のなかで

国東半島は、磨崖仏や石仏、国東塔など、独特の石造文化が花開いた地域です。なかでも国東塔は、この地ならではの宝塔形式として知られています。照恩寺の宝塔は、その代表作として、国東の信仰と石工の技を今に伝えています。

訪問前に確認したいこと

石造文化財は、地域の人々によって大切に守られてきたものです。見学の際は、塔や周囲の環境を傷つけないよう静かに拝観しましょう。

名称照恩寺(しょうおんじ)
文化財照恩寺宝塔(国東塔/国指定重要文化財)
造立鎌倉時代後期・正和5年(1316年)
所在地大分県国東市武蔵町
見どころ茶壷型の宝塔・鐘楼脇の国東塔

※掲載内容は調査時点の情報です。拝観・参拝の時間、御朱印、大祭や行事の日程などは変わる場合がありますので、お出かけ前に各施設や国東市観光協会などで最新情報をご確認ください。

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